2022年購入ボトル振り返り
地域/種類別の購入本数
地域 | 本数 |
---|---|
スペイサイド | 8 |
ハイランド | 29 |
アイラ | 7 |
キャンベルタウン | 7 |
アイランズ | 3 |
ジャパニーズ | 2 |
アメリカン | 1 |
ブレンデッド | 7 |
合計 63 本
所感
クライヌリッシュが好きなのもあってかハイランドが一つ飛びぬけた結果に。17本がクライヌリッシュ、クライヌリッシュだろうと言われているシークレットハイランドは4本...。
国内外の2022リリースのものが大体半分くらいで、それ以外も割と最近のボトルが多かったです。1980年代以前のヴィンテージはほんの数本。
今年リリースの中でもバーや試飲会で飲んでから買えたボトルは片手で数えられるかなくらい。まだまだ争奪戦な感じ。それ以外はスペックをみて財布と相談してということになりますが、今年はちょっと買い過ぎているかなというのが正直なところです。開けてみたものの(ちょっと思ってたんと違う)となるのもままありましたし。
全体の傾向としてやはりバーボン樽熟成のボトルが多かったです。自分はどうにもサルファリーな感じが苦手で、シェリー樽熟成のものを避けてしまうきらいがありますね。
今年の方針
買う本数を減らす
バーで「いやー最近は高くなっちゃってますから買えないですねー」なんて言ってたけどまとめてみたら結構買ってました。うそついてすみません、自分でも驚いています。
短熟クライヌリッシュに飛びつかない
The Whisky Show 2022向けの2011/11年やワットウイスキーの2011/10年などの短熟クライヌリッシュに飛びつくような行動が多かったのは個人的に良くなかったなぁと。
どれもバーボン樽熟成で共通点のある香味になっているし、美味しいは美味しいけど短熟CSゆえのパンチがあるので家で飲むには結構体力を使うという。
ネームバリューで高くなってる感もあり、(この短熟2本あればアレ買えたなぁ)なんてふと思ってしまうこともあるので今年は控えようかと思います。
さいごに
近年の高騰もあり、やっぱりお金のかかる趣味でした。今年は諸々の優先順位を決めてマイペースにやっていきたいです。
みなさんも財布と身体に気をつけて良いウイスキーライフを。
おまけ
この記事はTaimax8さんの購入ボトル振り返り記事に触発されて書いてみました。 面白かったのでぜひこちらもどうぞ。
ベンリアック 2010 10年 61.4% Don't be trapped by dogma
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリ | シングルモルト |
瓶詰め業者 | モルトヤマ |
シリーズ | Don't be trapped by dogma |
年数 | 10 |
蒸溜年 | 2010 |
瓶詰年 | 2021 |
カスクタイプ | ホグスヘッド |
度数 | 61.4 % |
公式/販売店/インポーター資料など
ベンリアック 2010 10年 61.4% ホグスヘッド / Don't be trapped by dogma モルトヤマ - シングルモルト通販モルトヤマ
テイスティングノート by 下野 孔明
香り:
ショートエイジらしい素朴で香ばしいモルティさ、ミルクキャラメル、ガムシロップ、ホットケーキミックス、穏やかなウッディさ、ドライアプリコット、みかん、アーモンドスライス、香ばしいドイツ風のパン、奥にライムピール。
味わい:
ややライトでスムース、柔らかいモルティな甘さ、さらっとした水飴、ドライアプリコット、甘さ控えめのホットケーキ、少しのライムピール、微かな粉っぽさ。後口はホットで、少しのホワイトペッパーのスパイシーさとドライアプリコットのフルーティさが続く。
総評:
素朴でモルティなショートエイジながら、ドライアプリコットを思わせるフルーティさがキュートなベンリアック。
テイスティング
ベンリアック10年2010 Don't be trapped by dogma
— なす (@nass_whisky) October 9, 2021
パンチが効いた麦の香り、酸味もあるので乳酸菌飲料のような感じも受けます。はじめのアタックは麦の甘み爆発ですがそこから後半にかけてしっとりと残る感じが。後味はスムース。少し置いておいておくか、少量の加水が良いかも。#TWLC pic.twitter.com/30MN4WliOE
蒸溜所
ベンリアック10年2010 Don't be trapped by dogma
— なす (@nass_whisky) October 9, 2021
パンチが効いた麦の香り、酸味もあるので乳酸菌飲料のような感じも受けます。はじめのアタックは麦の甘み爆発ですがそこから後半にかけてしっとりと残る感じが。後味はスムース。少し置いておいておくか、少量の加水が良いかも。#TWLC pic.twitter.com/30MN4WliOE
クライヌリッシュ 1982 27年 Berry Bros & Rudd
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリ | シングルモルト |
瓶詰め業者 | Berry Bros & Rudd |
シリーズ | 復刻ラベル |
年数 | 27 |
蒸溜年 | 1982 |
瓶詰年 | 2010 |
カスクタイプ | - |
度数 | 53.4 % |
公式/販売店/インポーター資料など
なし
テイスティング
クライヌリッシュ27年1982BBR
— なす@ウイスキー好き (@nass_whisky) October 9, 2021
クリームや麦の甘い香り、少しエステリーだったり瓜っぽい感じもします。裏の「ざく切りメロン」はこのことかも。
味わいはミルキーでワクシー、バニラクリームのような印象も。自分の中のクライヌリッシュ然とした味わいと合致して非常に良いです。オススメ。#TWLC pic.twitter.com/8fBPTCW1Tc
蒸溜所
グレンタレット12年 2020リリース
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリ | シングルモルト |
瓶詰め業者 | オフィシャル |
シリーズ | 2020リリース |
年数 | 12 |
蒸溜年 | - |
瓶詰年 | - |
カスクタイプ | - |
度数 | 46 % |
公式/販売店/インポーター資料など
なし
テイスティング
グレンタレット12年
— なす@ウイスキー好き (@nass_whisky) October 8, 2021
2019年のラリック社のオーナー変更によるリブランドに伴い、最近リニューアルしてオシャレなボトルに。
麦や穀物系の香りがメイン。味わいにはレモン系の柑橘類と穀物の甘み、若干のアルコール感も感じますね。どちらかといえば軽めの印象。15年、25年も飲んでみたい。#TWLC pic.twitter.com/vJs9jzH2oR
蒸溜所
イチローズモルト&グレーン リミテッドエディション 2021
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリ | ブレンデッドウイスキー |
瓶詰め業者 | オフィシャル |
シリーズ | リミテッドエディション |
年数 | - |
蒸溜年 | - |
瓶詰年 | - |
カスクタイプ | - |
度数 | 48.5 % |
公式/販売店/インポーター資料など
なし
テイスティング
イチローズモルト&グレーンリミテッド2021
— なす@ウイスキー好き (@nass_whisky) October 8, 2021
香りは酸味とスパイシーさ、ブレンデッドらしさのある良い香り。味わいには濃厚なレーズンや黒糖を思わせるニュアンス、ピーティさや芳ばしさもありバランスが良いですね。オイリーで余韻が非常に長いのも個人的に◎。オススメ。#TWLC pic.twitter.com/KXJIWCDQ44
蒸溜所
ブレンデッドのため割愛
ウイスキー備忘録
はじめに
個人的な忘備録メモです。
随時追加します。
ウイスキー熟成に使われる主な樽
主観含むメモ
- PXはちょっと苦手な要素を拾うことが多い
- 少し生野菜っぽい感じ
- 渋み
樽材
学名 | 和名・商業名 |
---|---|
Quercus alba | アメリカンホワイトオーク |
Quercus robur | ヨーロピアンオーク |
Quercus petraea | フレンチオーク |
Quercus crispula | ミズナラ |
樽の大きさ
樽の名称 | 容量 | 捕捉情報 |
---|---|---|
オクタブ | 45~68リットル | - |
クォーター | 110~159リットル | - |
バレル | 180~200リットル | バーボン樽が主 |
ホグスヘッド | 250リットル | バーボン樽もシェリー樽もある |
パンチョン | 480~500リットル | - |
バット | 480~500リットル | シェリー樽が主 |
パイプ | 410~650リットル | ポートワイン樽が主 |
主観含むメモ
- 樽の容量が大きいほど影響はゆっくり進む。
- 「Bourbon cask」のような表記の場合はアウトターン(瓶詰本数)からバレルかホグスヘッドかが大体予想できそう。
- 「ホグスヘッド」のみの表記の場合はほぼバーボン。シェリーの場合は「シェリーホグスヘッド」と記載されることが多い。
シェリー樽関連
https://www.whiskynotes.be/sherry-casks-in-the-whisky-industry.pdf
上記より、シーズニングシェリーのその後について引用
「Usually it will be distilled into sherry brandy or used to produce sherry vinegar. 」
主観含むメモ
- 「酒に影響が出るから輸送もアメリカンオークだった」派と「安価なヨーロピアンオークが利用されていた」派の意見があるようす。
- シーズニングシェリーのその後については様々な議論があるようです。シェリーブランデーになっていたとしても、それがどれくらい流通しているのかは不明。
瓶内熟成
- 輿水氏
- 瓶内熟成はない
- 封切からの味わいの変化は確かにあるが、ヘッドスペースが多いお酒がよろしい状態とは考えていない
- 肥土氏
- 「肩口くらいまで下がってくると味が開く」ということをバーテンダーの方がおっしゃることが多い
- 何年も瓶の状態で置いておいたとき、「味の変化」はある
- これを「熟成」と呼ぶかどうかが議論だと思う
- 「樽熟成」は瓶内では起きない。
- 樽熟成は「蒸散」「抽出」「会合」「化学変化」の4つの要素。この中の1つか2つかは起きているのではないか。
主観含むメモ
- 瓶内で味は変化する派
- それを「熟成」と呼ぶ派
- それを「熟成」とは呼ばないよ派 ★自分はここ
- 瓶内で味は変化しない派
外部URL
- テイスティングの方法論
- 樽関連
ボウモア 1990 30年 ザ・ニンフ ホワイトミラー
スペック
項目 | 内容 |
---|---|
カテゴリ | シングルモルト |
瓶詰め業者 | T&T TOYAMA |
シリーズ | ザ・ニンフ |
年数 | 30 |
蒸溜年 | 1990 |
瓶詰年 | - |
カスクタイプ | ホグスヘッド |
度数 | 55.3 % |
公式/販売店/インポーター資料など
香り:昆布のような海藻、穏やかなヨード、まとまりのある上品なピートスモーク、少し焦げた麦チョコのような香ばしいモルティさ、強く豊かなバニラ、熟したリンゴ、昆布茶、奥にオレンジオイル、パッションフルーツのヒント。
味わい:ややリッチでふくよかなボディ、こなれた香ばしいモルティさ、ベッコウ飴、非常に優しいヨードと灰を伴うピート、丸みを帯びたシロップの豊かな甘さ、りんご飴、熟したリンゴ、パションフルーツのヒント、昆布茶、強く豊かなバニラ、チリペッパー、少し焦げた麦チョコ。時間掛けるほど、甘さが増し、より複雑になる。後口は、豊かな甘さと穏やかなスパイシーさ、そして昆布茶と灰っぽいニュアンスが徐々にフェイドアウトする。
総評:90ヴィンテージ、30年熟成のアイラの女王。ボウモアを愛する飲み手の琴線に触れる1本。
テイスティング
ボウモア30年The Nymph-White Mirror-
— なす@ウイスキー好き (@nass_whisky) October 7, 2021
時代的にはパヒュームとフルーティの中間。80年代のものに言われるパヒューム感はなく、ヨードやスモーキーさが穏やかに香ります。
味わいは麦の香ばしさを結構感じ、ボディは結構しっかりしてました。後半にはスパイシーさが顔を出してくる印象。#TWLC pic.twitter.com/l9OOm3Co0Y